ファン歴7か月のにわかの選ぶ、ミスチル好きなアルバムTOP5

こんにちは、現役北大生の各駅停車です。

今回は、ファン歴7か月のにわかがミスチルの好きなアルバムTOP5を紹介します。

5位 SUPERMARKET FANTASY

2008年発売の15thアルバム。「HANABI」「GIFT」のカラオケで定番の曲を始め、ライブで出まくる「エソラ」など、多幸感あふれる曲が収録されている。

しかしその裏では浅野いにお作品とかに似合いそうなくすぶり系ソング「ロックンロール」や、達観しすぎて悟りを開いたように壮大な恋愛ソング「風と星とメビウスの輪」などがあるから、油断していると刺される。

4~6曲目の「声」「少年」「旅立ちの唄」の打線が個人的に好き。この記事を書いている今聞いています。

4位 シフクノオト

2004年発売の11thアルバム。

2曲目の「PADDLE」が強すぎる。「PADDLE」が好きだからもはやこのアルバム自体が好き。なぜ「MICRO」のベスト盤に入らなかったのか不思議でならない。

「PADDLE」のために聞いていたアルバムだったが、次第に他の曲も好きになった。

皮肉と愛情のこもった「言わしてみてぇもんだ」から始まり、メッセージ性が深すぎる「掌」、PVで化ける「くるみ」などの良曲が続くと思ったら、あまりにストレートすぎる浮気ソング「Pink~奇妙な夢~」でダウナーなテンションにされ、「空風の帰り道」でリラックスする…感情がアホみたいに揺さぶられる。

そして9曲目「Any」のサビを聞いて、このアルバムの存在が自分の中でゆるぎないものとなった。割と人気の高い「HERO」よりも「Any」が好き。

3位 its a wonderfulworld

2002年発売の10thアルバム。

10個目の節目のアルバムであり、『深海』『BOLERO』あたりの尖っていたミスチルの作風を匂わせる「LOVEはじめました」みたいな曲がある一方で、完全にさわやかな方向に振り切った「君が好き」のような曲もある。優しいミスチルと尖ったミスチルの両方が味わえる名盤だと思っています。

its a wonderfulworldの狂信者であるサークルの先輩によれば、このアルバムを機にミスチルの作風は大きく変わっていったとのこと。ミスチルの転換期的な作品らしいです。

個人的なこのアルバムの推しポイントはなにより序盤。1曲目「overture」から2曲目「蘇生」の「覚醒(めざ)め」感がヤバすぎる。

そして隠れた名曲「乾いたkiss」から突然現れる巨大な存在、6曲目「youthful days」。「僕の考えた最強の青春ソング」を地で行くこの曲に僕は脳天をブチ抜かれた。能力系バトル漫画「its a wonderfulworld」に出てくる、純粋に鍛えられられたパワーのみで最強ランキング上位に食い込む存在、それが「youthful days」です。

その後7曲目「ファスナー」、8曲目「birdcase」、9曲目「LOVE始めました」で現実を見せつけ、「いつでも笑みを」「優しい歌」「its a wonderfulworld」でこのアルバムは柔らかく締められることになる。正直7~9曲の闇を抱えてそうな曲をごまかすかのように曲調がどんどん優しくなっていく流れには笑ってしまう。

2位 BOLERO

1997年発売の6thアルバム。

デカァァァァァいッ説明不要!(刃牙)なアルバム。ミスチル全盛期に制作されたアルバムで、メガヒット級のシングルが5個も収録されている。累計売上が300万枚以上を記録している。日本歴代アルバム売上ランキングでも14位をマークしているバケモノアルバム。

この「アルバム全12曲中、シングル曲5曲」といういびつな構造には訳がある。

『BOLERO』の前に発表された5thアルバム、『深海』に収録されるはずだった4曲のシングルが「作風に合わない」という理由で『BOLERO』に持ち越されることになったのだ。そのため6thアルバムの『BOLERO』は実質上ミスチル全盛期のベストアルバム的な性格を持っているのだ。それにしても『BOLERO』の内容はヤバすぎる。

「Everyting(its you)」と「【es】~Theme of es~」と「シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~」「Tomorrow never knows」が一枚のアルバムに入っているのは訳が分からない。ラーメンとカレーとステーキとカツ丼を、満足感を維持しながら同時に味わえる。ヤバすぎる。

「環状線」から「国境線」へと、日常への諦念を見せながらも前進していく「ALIVE」、切ない失恋ソング「幸せのカテゴリー」、90年代の時代感がめちゃくちゃに感じられる「everybody goes~秩序のない現代にドロップキック~」など、他の曲も粒ぞろい。

これもうアルバム出す前から「時代を作る」ことが決まってたんじゃないかってくらいの規模感がこのアルバムからはあふれている。願わくばこのアルバムが出る瞬間、リアルタイムで生きていたかった…。

1位 重力と呼吸

2018年発売の19thアルバム。

ミスチルがデビューから長年付き合ってきたプロデューサー、小林武史から離れてから初めて作ったアルバム。

この『重力と呼吸』はミスチル史的にも転機となるアルバムだと思う。

国民的バンドの地位を確固たるものとしてもなお、新しい音を追求していこうする、18thアルバム『REFLECTION』の頃から続く機運が、『重力と呼吸』ではより強く発揮されている気がする。

『its a wonderfulworld』がミスチルが国民的バンドへとのし上がるためのターニングポイントだとするのなら、『重力と呼吸』はミスチルが国民的バンドからさらに新しい何かに生まれ変わろうとしているターニングポイントなのだと僕は信じている。

僕がこのアルバムを一言で表すとするのなら、「洗練」という言葉になるだろう。『重力と呼吸』は全10曲48分と、前作『REFLECTION』の全23曲と比べて短くまとまっている。そして、収録されている曲は、桜井のいうに「ロックっぽい」曲で統一されている。

ミスチルは過去に、あらゆるジャンルの曲をごちゃまぜにする9thアルバム『Q』という実験的なアルバムを出していたが、『重力と呼吸』はその対極にある。

『重力と呼吸』は「ロックっぽい」曲をただシンプルに志向しながら、必要最低限かつ十分にまとめ上げられた「洗練」されたアルバムなのだ。『重力と呼吸』というアルバムはシンプルに、かつカッコよく(村上春樹風に言うのなら、ソフィスティケートに)仕上がっているのだ。

そして僕が『重力と呼吸』を素晴らしいと思う理由の一つに、収録されている曲の内容がある。『重力と呼吸』には全10曲が収録されているが、それらの曲の中で歌われているのはあくまで日常の中の、等身大の世界の中で展開されるドラマばかりなのだ。

ただ純粋に「君」がいることの幸せを歌う「Yoursong」、まさに小さな等身大の世界の中で愛を歌う「箱庭」、忠犬と人間の関係性を描く「day by day(愛犬クルの物語)」など、あくまで日常の中で生きている人たちのことを歌う。

「重力」と「呼吸」は人が生きている以上常に影響を受け続けるものだ。だからこのアルバムは、あくまで「重力」と「呼吸」を感じて生きている等身大の人々に向けられたアルバムなのだと僕は解釈する。

正直『重力と呼吸』をはじめて聞いた時にはビビった。好きになれそうな曲が多すぎたからだ。アルバムの曲の中から単体で好きになることは多々あれど(一番最近の20thアルバム『SOUND SOUNTRACKS』なんかはその部類)、収録曲ほとんど好きになれたのは『重力と呼吸』だけだと思う。

特に最初の四曲の繋ぎが完璧すぎる。

ドラムの鈴木英哉(JEN)のカウントから始まる純粋すぎるラブソング、1曲目「Yoursong」、死ぬまでにライブで必ず聞かなければならない2曲目「海にて、心は裸になりたがる」、「友達が増えると人間強度が下がるから」を最高にオシャレにエモく翻訳する3曲目「SINGLES」、こんな恋愛ができるなら寿命を50年ぐらい捧げてもいいんじゃないかと思う4曲目「here comes my love」、この四曲の組み合わせはもはや麻薬。

それに続く「箱庭」も「addiction」も「day by day(愛犬クルの物語)」もいいし、「秋がくれた切符」は今の季節にピッタリ。

そしてクライマックスにくる9曲目「himawari」と10曲目「皮膚呼吸」はもう昇天もの。特に「皮膚呼吸」をはじめて聞いた時はカレーが煮立っているのを忘れるぐらい聞き入った。葬式か結婚式で流したい。

以上、ミスチル好きなアルバムTOP5でした。

ミスチルの曲は全246曲もあり、まだ知らない曲の方が多いため今後も変動するかもしれませんが、現時点で僕が好きな5つのアルバムを集めました。

ベスト盤は聞いているのですが、初期の『king of love』とか『Automic heart』とかはまだあんまり聞いていないので、そっちも掘ってみたいと思います。

Pocket
LINEで送る

コメント

タイトルとURLをコピーしました